コインパーキングの利用方法ってきちんと知っていますか?お出かけ前に要確認!
突然ですが、コインパーキングは最大何時間まで利用できると思いますか?
答えは48時間です。
コインパーキングは短時間利用を目的としているため、ほとんどのコインパーキングは1回の利用につき駐車時間は最大48時間までという決まりがあります。
「料金をきちんと払っていれば、ずっと停めても良い」と思う方もいるかもしれませんが、48時間を超えてしまうと運営会社から放置車両と判断され、車に利用方法に関する警告の貼り紙をされてしまいます。
警告を受けてそのまま駐車していた場合、レッカー移動されてしまうこともあります。
そのため、事前にコインパーキングの運営会社へ48時間を超えた利用方法についての確認が必要です。
このように、コインパーキングにはそれぞれの運営会社が定めた利用方法のルールがあります。
そして、一口にコインパーキングといっても、ロック式やゲート式等いくつか種類があり、その種類によっても利用方法は異なります。
本記事では、コインパーキングの種類別にその仕組みや一般的な利用方法や注意点についてご紹介いたします。
- ロック式コインパーキングの利用方法
1-1.仕組みと利用方法
1-2.注意点 - ゲート式コインパーキングの利用方法
2-1.仕組みと利用方法
2-2.注意点 - 前払い式コインパーキングの利用方法
3-1.仕組みと利用方法
3-2.注意点 - 施設・店舗付帯駐車場の割引サービス
4-1.サービス券(割引券)をもらった場合の利用方法
4-2.サービス券の注意点
4-3.駐車券に割引データを付与してもらう場合の利用方法
4-4.駐車券に割引データを付与してもらう場合の注意点 - 駐車料金の仕組み
- まとめ
1.ロック式コインパーキングの利用方法
1-1.仕組みと利用方法
ここからは、3種類あるコインパーキングの利用方法や注意事項をご紹介します。
一つ目はロック式コインパーキングの利用方法です。
最も多いコインパーキングの種類ですね。
ロック式の仕組みは、車室の中にロック板という機械が設置されており、車を停めるとセンサーで車を感知してロック板が上昇し、課金が始まります。
利用後は、駐車料金を精算することでロック板が下降し出庫できます。
ロック式のコインパーキングの利用方法は以下の通りです。
- 利用約款、料金看板を確認する
- 場内の空いている車室に駐車する
- 精算機で、停めた位置の車室番号を押し精算する
- 領収書が必要な場合は、領収書ボタンを押し発行する
- ロック板が下がっていることを確認し、出庫する
1-2.注意点
ロック式コインパーキングの利用方法について注意点は全部で4つ。
- 1.車を駐車するときは、ロック板が下がっていることを確認する
- 機器が故障しており、空いている車室でもロック板が上がってしまっていることがあります。
気付かずに駐車してしまうとバンパーに傷がついてしまう場合があるので、気を付けましょう。 - 2.ロック板を乗り越えて駐車する
- 稀にロック板を車止めと勘違いして手前で駐車している方がいます。
手前に駐車してしまうと車路を塞いで他の利用者に迷惑をかけてしまう場合もありますので、必ずロック板を乗り越えましょう。 - 3.精算は車内に人がいない状態で行なう
- 車内に人がいると、人の重さで車体が下がってしまいロック板が車に引っかかることがあります。
ロック板が車に引っかかった状態ですと、精算機で精算をしてもロック板が下がらないことがあるので精算するときは人が車に乗っていない状態で行ないましょう。 - 4.精算後はロック板が下がっていることを確認し、速やかに出庫する
- 精算機で精算をすると、ロック板は下がります。
ですが、稀にロック板が故障していてロック板が下がっていないこともあるので、必ずロック板が下がっていることを確認してから出庫してください。
気付かずに出庫してしまうと、車に傷をつけてしまう場合があるので気を付けましょう。
2.ゲート式コインパーキングの利用方法
2-1.仕組みと利用方法
2つ目はゲート式コインパーキングの利用方法です。
空港のコインパーキングや病院、スーパーや複合商業施設などで使われていることが多いですね。
ゲート式の仕組みは、入口ゲートに車を近づけ駐車券を受け取るとゲートバーと呼ばれるバーが上に上がり場内に入庫できます。
利用後は、出口ゲートにて精算機で駐車料金を精算することでバーが上がり出庫できます。
ゲート式の利用方法は以下の通りです。
- 利用約款、料金看板を確認する
- 発券機で駐車券を発券し、入庫する
- 場内の空いている車室に駐車する
- 車で出口ゲートまで行き、駐車券を入れて精算する
- 領収書が必要な場合は、領収書ボタンを押し発行する
※施設内に事前精算機を設置している駐車場では、出庫前に事前精算機で精算をしましょう。 - ゲートが上がったら周りに人や車がいないことを確認し、出庫する
2-2.注意点
ゲート式コインパーキングの利用方法について注意点は全部で3つ。
- 1.駐車券は紛失しない
- 駐車券を紛失した場合、紛失料金を支払わないと出庫できません。
紛失料金は、通常料金よりも高額に設定されているため駐車券を紛失しないように管理には気を付けましょう。 - 2.駐車券の取り扱いに注意
- 駐車券は折り曲げたり、水で濡らしたり、磁気に近づけたりしないようにしましょう。
精算機に駐車券を入れたときにきちんと読み取られないことがあります。 - 3.精算後、車をバックしない
- 精算機で駐車料金を精算した後、バックしないでください。
車をバックしてしまうと車が出場したとセンサーが判断し、ゲートバーが下りてきて再度精算が必要になってしまうので気を付けましょう。
3.前払い式コインパーキングの利用方法
3-1.仕組みと利用方法
3つ目は前払い式コインパーキングの利用方法です。
郊外のコインパーキングに比較的多いですね。
一番の特徴は、ロック式、ゲート式と異なり前払い制ということです。
空き車室に駐車した後すぐに、場内の精算機でパーキングチケットを購入します。
出庫するときは精算操作が不要になり、そのまま出庫してOKです。
前払い式の利用方法は以下の通りです。
- 利用約款、料金看板を確認する
- 場内の空いている車室に駐車する
- 精算機にて利用する時間分のチケットを購入する
- 領収書が必要な場合は、領収書ボタンを押し発行する
- 車のダッシュボードなどフロントガラスから見える場所に購入したチケットを置く
- 利用後、そのまま出庫する。
3-2.注意点
前払い式コインパーキングの利用方法について注意点は全部で2つ。
- 1.空いている車室に駐車した後、チケットを購入する
- チケットを購入したのに満車で駐車できなかったというケースが稀に発生します。
駐車料金の返金はできませんので空き車室に駐車してからチケットを購入しましょう。 - 2.購入したチケットは必ずフロントガラスから見える場所に置く
- チケットを掲示せず駐車した場合、管理会社から「至急駐車料金をお支払い下さい」というような内容の貼り紙が車に貼られてしまいます。
チケットは、車のダッシュボードなどフロントガラスから見える場所に置きましょう。
4.施設・店舗付帯駐車場の割引サービス
突然ですが、スーパーや商業施設に買い物に行ったときに「2000円以上購入した方は2時間無料」のような案内を見たことはありますか?
これは提携店舗で買い物をすることで、よりコインパーキングをお得に利用できる割引サービスです。
主な割引方法は2つあります。
- サービス券(割引券)をもらう
- 駐車券に割引データを付与してもらう
次の項で詳しく説明していきます。
4-1.サービス券(割引券)をもらった場合の利用方法
サービス券は、スーパーや飲食店、美容院など色々なお店で使われています。
【サービス券】
時間貸利用料金の全部または一部を無料扱いする際、精算時に必要となりその証明となる利用券。
店舗や施設、病院等にて、管理会社よりサービス券を購入し、利用者様にサービス券を渡すことで、駐車料金をサービスすることができる。
使用方法は基本的に利用者様が、精算の際に精算機にサービス券を挿入することでサービスを受けられる仕組みとなっている。
駐車券サイズのサービス券がほとんどですが、10円玉サイズのサービスコインを使用するコインパーキングもあります。
施設や店舗によっても異なりますが、一般的な利用方法をご説明します。
サービス券の仕組みは、精算機で駐車料金を表示させた後サービス券を投入することで駐車料金の割引サービスを受けられ、無料または通常料金よりも安くコインパーキングを利用できます。
サービス券の利用方法は以下の通りです。
- 店舗からサービス券を受け取る
※サービス券を受け取るためにコインパーキングで精算機から「利用証明書」を発行して店舗へ持っていく場合もあります。 - 精算時に駐車料金を表示させる
※ロック式は精算機で停めた位置の車室番号を押し、ゲート式は車で出口ゲートまで行き、駐車券を入れます。 - サービス券を投入口に入れる
- 減算後の駐車料金を支払う
利用証明書を発行する場合は、コインパーキングの料金看板や精算機に発行方法が記載されていることが多いので、料金看板または精算機を確認してみましょう。
4-2.サービス券の注意点
サービス券に関する注意点は2つ。
- 1.サービス券は1枚ずつ投入する
- 精算機の投入口に同時に複数枚入れてしまうと、サービス券が詰まってしまったり正しく割引されないことがあります。
慌てず1枚ずつ投入しましょう。 - 2.サービス券の額面が駐車料金より上回った場合、お釣りは出ない
- 精算機に表示された金額よりもサービス券の金額が上回ったとしてもお釣りは出てきません。
表示金額と同額のサービス券を投入して精算するようにしましょう。
4-3.駐車券に割引データを付与してもらう場合の利用方法
これは商業施設や病院などゲート式の駐車場を利用したときに割引してもらう方法です。
サービス券と違い、機械で駐車券に割引データを付与するのでサービス券(割引券)を別途持ち歩く手間がかかりません。
利用方法は、
- 駐車券を買い物など利用した店舗に持っていく
- 精算時に駐車券を入れる
- 減算後の駐車料金を支払う
店舗側に割引データを付与してもらう以外は、ゲート式の精算方法と利用方法は同じです。
4-4.駐車券に割引データを付与してもらう場合の注意点
駐車券に割引データを付与してもらう場合の注意点は2つ。
- 1.利用しただけでは割引にならない
- 駐車券に割引データが付与されない限り、駐車料金は割引されません。
商業施設やコインパーキングの案内に従って割引サービスを受けましょう。 - 2.駐車券は紛失しない
- 駐車券自体に割引データを付与するので、必ずなくさないようにしましょう。
5.駐車料金の仕組み
最後に駐車料金の仕組みをご説明します。
「思っていた料金と違っていた」や「高額な駐車料金を請求され困った」とならない為にも、駐車料金の仕組みを正しく理解しておきましょう!
コインパーキングの料金は主に2種類。
一般的なコインパーキングの料金体系です。
30分ごと200円、60分ごと100円など一定の時間ごとに課金されます。
通常料金に加え、設定されている料金体系です。
料金が最大料金に達したときに課金が停止し、それ以降は設定している時間まで料金が加算されません。
例えば12時間最大1000円のコインパーキングでは、1000円になった時点で課金が停止し12時間までは料金が加算されません。
そのため、長時間駐車した場合に通常料金を積み上げた場合よりも安くコインパーキングを利用できます。
料金看板には、入庫後●●時間、時間帯最大(20:00~8:00など)といった記載がされています。
また最大料金には、何回でも繰り返して最大料金が適用される場合と、最大料金の利用は1回のみでその後は通常料金が加算される場合があります。
前者を繰り返し「あり」、後者を繰り返し「なし」と呼びます。
通常料金30分200円/12時間最大1,000円のコインパーキングに20時間駐車したときに、繰り返し「あり」と「なし」で料金の違いがどれくらい出るか、ご説明します。
繰り返しが「あり」の場合、何度でも最大料金を適用できます。
12時間まで1,000円の課金の後、もう一度20時間の前に最大料金の1000円に達するため、合計2,000円で駐車できます。
「なし」の場合、最大料金を1度適用した後は通常料金で課金される仕組みです。
12時間以上経過すると残りの8時間は通常料金が課金されます。
12時間最大の1000円に、30分200円×8時間1600円が加算され、合計4,200円もかかってしまいます。
最大料金の繰り返しが「ない」コインパークの料金看板には「最大料金は1回のご利用につき1回限りの適用です」といった文言で記載されていることが多いので、よく確認しましょう。
多くのコインパーキングは通常料金と最大料金を組み合わせて料金を設定しています。
また最大料金は入庫後●●時間、時間帯最大(20:00~8:00など)といった様々な種類があります。
6.まとめ
コインパーキングの数が増加するにつれて、その種類も増えています。
利用方法もコインパーキングの種類によってさまざま。
最近では、ロック板がないロックレスやゲート式で駐車券がないチケットレスのコインパーキングも出てきています。
またキャッシュレス化に伴い都内や駅前のコインパーキングでは、クレジットカードや電子マネー、QR決済に対応している精算機も増えてきています。
いつも使っているコインパーキングと同じだろうで駐車するのはトラブルの原因にもなります。
事前に料金看板や利用約款を見て正しい利用方法を心がけましょう。