雑誌 パーキングプレス掲載「パーキング業界の明日」|駐車場経営・コインパーキング(駐車場・駐輪場)設置【アップルパーク】

雑誌 パーキングプレス掲載「パーキング業界の明日」

雑誌 パーキングプレス掲載 「パーキング業界の明日」

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山中 直樹
株式会社アップルパーク 代表取締役 社長
NPO法人 日本パーキングビジネス協会 副理事長
(パーキンググランプリ選定委員長)


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森井 博
『自転車・バイク・自動車駐車場 パーキングプレス』誌発行人
(サイカパーキング株式会社代表取締役)
NPO法人 日本パーキングビジネス協会理事長
一般社団法人 自転車駐車場工業会 専務理事

第2回パーキンググランプリ選定委員長も兼任

森井
正式には今年5月の総会での承認となりますが、このたび、山中直樹さんがNPO法人日本パーキングビジネス協会(以下JPB )の副理事長に就任することが内定しました。
そこで今日の対談では、まず、JPB副理事長としての第一声、抱負をお聞かせいただきたいと思っています。
今後、ご自分が協会の中でどのような役割を果たしていきたいと考えていますか。

山中
理事長のサポート役は大前提として、現在の私案としては、JPBのブランディング、知名度アップに力を注いでいきたいと考えています。
JPBはコインパーキングの業界ではわが国唯一の団体。
それだけに社会からの認知度を上げて、日本の駐車場業界全体を牽引する存在になるべきではないかと以前から感じていました。そのために、私のような世代が汗をかく必要があると思っています。
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森井
JPBの会員企業には、山中さんと同年代の比較的若い社長が率いる会社が少なくありません。
横のつながり、ネットワークをこれまで以上に広く、深くしていけば、JPBが活性化していくことは間違いない。
常に元気で、バイタリティーに溢れている山中さんはその旗振り役として適任ですよ。
JPBのブランディングを進めるために、具体的にはどんな方策を考えていますか。

山中
基本的なことですが、JPBでの勉強会、委員会など会員が顔をそろえる機会を増やし、外へ向けて知名度をあげていく意識をもっていただきたいと啓発していきたいです。
初心に帰り、名刺をできるだけ多く配って名前を広めていこうと呼びかけたい。
そのために、JPB内はもちろん、非会員企業や関連業界の団体、企業などと接点が持てるような場を増やしていくつもりです。

森井
社会からの認知度を上げるためには、客観的に評価されるのに値するクオリティが必要です。
私は、それをカタチにしたのが今年1月に表彰を行った「JPB 第1回パーキンググランプリ」だったと思っています。
そして山中さんは第1回の選定委員を務め、第2回では選定委員長という大切な役割も担っていただくことになっています。
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山中
第1回に続き、今度は委員長という立場でパーキンググランプリに携わることになり、身の引き締まる思いです。

森井
第1回のグランプリを振り返ってみて、一委員としてどんな感想を持っていますか。

山中
金賞を受賞された三井不動産株式会社の「リパーク日本橋人形町3丁目」は、ユーザー目線に立ち、場内での分かりやすい誘導、広い車路幅、車室幅が確保され、車の運転に不慣れな方も駐車しやすいコインパーキングでした。

森井
そうでしたね。まさに三井のリパークさんが標榜する「駐めやすさはクオリティ」を実現していました。

山中
表彰ということで順位はつけさせていただきましたが。
率直にいって銀賞、銅賞、さらに2つのアイデア賞については品質が拮抗していて、本当に甲乙つけがたかった。
おかげさまで銀賞は弊社がいただきましたが、他のどの会社の駐車場が銀賞を獲ってもおかしくなかったと思います。

森井
第2回以降のパーキンググランプリで、上位に入賞するためのポイントは何だと思いますか。

山中
どんな付加価値を備えているかがカギになってくると思います。
パークアンドライド、パークアンドプレイ、あるいはパークアンドワークといった言葉どおり、今、駐車場は、電車に乗って通勤する、遊ぶ、仕事をするなど行動を起こす直前のスポットに位置づけられるようになってきました。
目的を遂行するスタート地点ともいえるわけです。

森井
なるほど。

山中
仮にそこで、服を着替えられる、シャワーを浴びることができる、化粧ができる、子どもを預けられるなどの付加価値があれば車をパークした後の主目的をもっと快適に行うお手伝いができると思います。
個人的には、今後の駐車場にはこうした傾向が強くなっていくのではないかと。

森井
従来の駐車場にはなかった施設、機能を備えたコインパーキングが、将来のパーキンググランプリにはたくさんエントリーされることが考えられますね。
一体どんな駐車場が生まれてくるのか楽しみです。

山中
JPBはコインパーキング業界唯一の団体であり、したがってパーキンググランプリは、世界でも極めて珍しい「駐車場を表彰する取り組み」のはずです。
会員企業、あるいは非会員の企業さんも「いい駐車場をつくりたい、つくらなければ」という意識を持っていただくきっかけ になればいい。
私個人としては、将来的には、アカデミー賞とか、建築界におけるプリツカー賞(※)のような権威を持つ表彰制度に育っていけば本望です。
いや、これはかなりマジメにそう思っていますから。

※1979年にアメリカ人実業家のジェイ・プリツカーによって設立された。
原則として一年に一人の建築家を表彰。歴史は浅いが、建築界のノーベル 賞に例えられる程の権威を認められている。
1985年に安藤忠雄。2010年には妹島和世・西沢立衛(SANAA)が受賞。

コインパーキングを街の防犯拠点に

森井
やや語弊のある言い方かもしれませんが、コインパーキングは土地があれば誰でも始められる簡単な商売といえます。
いまだに砂利敷きの駐車場の上をロープなどで区切って車室を設けた、ずさんな管理状態の駐車場も存在していますが、そのままではもちろんいけません。

山中
確かに、残念なことですがいまだにそのような駐車場も見受けられます。
そして、薄暗くて、人が少なく、ともすれば犯罪が発生する場所といったネガティブなイメージを持つ人も少なくありません。

森井
そのイメージを払拭する象徴的な存在が防犯カメラですね。

山中
そうですね。
これは当社の駐車場での話ですが、ある駐車場で精算機を常時撮影するために設置しておいた防犯カメラが、夜中にその駐車場の横で発生した若い女性を狙ったひったくりの瞬間を録画していたんです。
我々はその画像を警察に提供し、捜査に協力することができました。

森井
ひったくり被害に遭った女性には気の毒ですが、我々にとってそれは良いエピソードですね。
路上で発生する窃盗としてひったくりや車上荒らしがありますが、コインパーキングには防犯カメラがあるということが犯罪者に徹底的に周知されれば「薄暗くて、人が少なく、ともすれば犯罪が発生する場所」ではなく、「犯罪者には忌み嫌われる場所」になります。
しかも、コインパーキングは街中のいたるところに点在しているのですから、すべてに防犯カメラが設置されれば「街の防犯拠点」といった意味合いが強くなります。

山中
駐車場の内部はもちろん、その周囲にすら悪人はいない。そんなイメージが世間に定着してくれるといいのですが。

森井
防犯カメラといえば、ここ最近、車両ナンバーの認識カメラの進化には目を見張るものがありますよね。
従来に比べてかなり鮮明な画像を録画できるようになりましたし、しかも価格も手ごろになってきた。
先日、東京ビッグサイトで開催された防犯・防災アイテム見本市のニュースによれば、それひとつで360度全方位を監視する魚眼の防犯カメラが展示されていて、何と10万円未満というリーズナブルな価格が付いていました。

山中
それはすごい。先端のテクノロジーを安価に提供できる日本の技術力は素晴らしいです。

森井
私がパーキングビジネスに携わり始めた昭和38年、勉強のために都内の主な高級ホテルの駐車場を 見て回りました。
あの当時は表向きのホテルの格式は高くても、駐車場は暗く、それこそ犯罪者が闇取引でもやっていそうな雰囲気があったものです。それを思えば、こうしたセキュリティアイテムが開発されたというのは隔世の感があります。こうした優れた防犯カメラを、ぜひJPBで推奨していきたい。協会の推奨となると、普及が加速していくはずですから。

JPBのスタンダードを業界全体のスタンダードへ

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山中

JPBが設立されて今年で8年目ですね。
現在の会員企業は110社くらいで、そのうち、駐車場の運営・管理をメインの事業としている会社は80社程度。
日本にある駐車場台数はトータルで80万台程度で、そのうちJPB会員企業の台数は20万台に及びます。
それだけに、JPBが推奨するモノの駐車場業界に対する影響力は大きくなりそうですね。

森井
今の時勢ですと、一企業だけの取り組みでは限界があります。
しかし、スケールメリットを活かせば物事はもっと円滑に普及できますよね。
既にある程度の結果が出始めているのが、東京都から協力を要請された宅配業者のトラックの荷捌きスペース導入です。
会員企業に協力していただくことによって都内の路上での荷捌きをする宅配トラックが減少し、渋滞の解消、流通の支援、そして街の景観をきれいにするなどの副次効果が生まれました。

山中
協会全体の取り組みでいえば、直近の課題であるEV充電ステーションや自動二輪駐車場の導入などの研究開発、推進を進めていますね。

森井
ええ。さらにカーシェアリング、キャッシュレス・ロックレス駐車場などもJPBが旗を振っていけば普及が進んでいくはずです。

山中
おっしゃるとおりですね。JPBのスタンダードが日本のパーキング業界のスタンダードになるというわけですね。

森井
パーキング業界といえば、一昨年に初めて行った業界実態調査を、今年から来年にかけて再度行う計画を立てています。
山中さんにはこれについても仕事をしてもらうことになると思います。

山中
前回同様、今回も調査会社にアンケート調査を依頼して行うのですよね。
我々民間企業が運営するコインパーキングの最新の実態が、また明らかになると。

森井
駐車場というのは、車を所有している人のプライベートな車庫と、外出先で停める駐車場の2種類に大別できますよね。
そして我々が貢献しているのは後者になる。
一昨年のJPBの調査で、具体的なコインパーキングの全国分布、台数などが初めて明らかになりました。業界唯一の団体の責務として国土交通省にそのデータを提供したところ、本当に貴重なものであると感謝された経緯があったのです。

山中
2回目の調査は第1回調査と比べると、何か変化が出てくるのでしょうか。

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森井

ご存じのとおり、コインパーキングの数は世の中の景気に左右される側面がありますよね。
景気が良ければ車の行動範囲が広がり、台数が多く必要になってきますが、半面、悪ければ車を使用するニーズが減少し、新たなコインパーキングは不要という判断が働く。
また、路上駐車の取り締まりが厳しい傾向にある地域ではコインパーキングへの需要が高まるので、その近辺では台数が増えますが、取り締まりがゆるければその反対の結果になる。
路上での不法駐車が多くなり、コインパーキングの利用率が落ちて、やがて撤退する業者が出てきます。

山中
社会情勢や取り締まりの内容によって変わってきますからね。
景気にある程度連動するという点からいえば、第2回の調査ではコインパーキングの数は、あるいは減少したという結果になるかもしれませんね。

森井
ええ。しかし、どれだけ数の増減があるにせよ、さっき話題になったEV充電ステーションや自動二輪用駐車場の整備を進めていくためにコインパーキングが不可欠な場所であるのは確実です。
こうした調査を行える機関は我々だけなのですから、社会的な責務として遂行していかないといけない。
そして、そのデータを前回同様に国土交通省に提供することによって、JPBと国土交通省のつながりはさらに深まるはずです。
また、国交省だけでなく、他の関連団体との情報交換や連携もいままで以上に取りやすくなるでしょう。

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山中

そうなることでJPBの存在感が増し、私が目指すブランディング、社会からの認知度上昇にもつながっていきます。好循環ですね

森井
全国の実態調査だけでなく、コインパーキング用地として運営、管理を任せる立場のオーナー様に対するケアも、我々の仕事だと考えています。

山中
確かに、あまり情報を持っていないオーナー様のなかには、今現在、運営・管理を任せている会社に対して不満を持っているが、それを直接言えないままという人もいらっしゃると聞いています。
そういった方をケアする機関は、JPBを置いて他にはありませんね。

森井
少なくともJPBの会員企業なら安心して運営・管理を任せられるという周知を行いたい。
そして万が一、JPBの会員企業に運営・管理を任せて何らかのトラブルがあった場合には、JPBが乗り出して支援、問題解決に当たる仕組みをつくるべきではと考えているんです。
本来なら 万に一つでもあってはならないことですが、それでもオーナー様にとっては、そうした担保があるのは安心できますから。


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山中

それが実現すれば、世間一般のイメージする「駐車場屋」ではなく「駐車場業」へ近づくことができそうだ。
私が青写真を描いている、パーキング業界全体の地位向上につながる取り組みだと思います。

森井
山中副理事長、こうした仕組みの実際の制度設計についても期待していますよ。
ふむ、どうやら私が以前から考えているJPBのマスコットマーク、本気でつくるべき時がきているようだね。
これが貼られている企業のコインパーキングなら、ドライバーは快適に愛車を駐められて、オーナーは安心して運営・管理を任せることができる、そんな信頼の証としてのマークを。
近々、こちらの絵柄についても相談する機会を設けましょうか。

山中
分かりました、ぜひやりましょう!

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